“金殿玉楼”の読み方と例文
読み方割合
きんでんぎょくろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金殿玉楼きんでんぎょくろうその影を緑波りょくはに流す処春風しゅんぷう柳絮りゅうじょは雪と飛び黄葉こうよう秋風しゅうふう菲々ひひとして舞うさまを想見おもいみればさながら青貝の屏風びょうぶ七宝しっぽうの古陶器を見る如き色彩の眩惑を覚ゆる。
ソロモン王の如きも女子をいやしめているけれども、彼は世にソロモンの栄華の称ある如く、金殿玉楼きんでんぎょくろう酒池肉林しゅちにくりんにおよそ人間として望み得らるべき物欲の限を満足せしめ
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)
金殿玉楼きんでんぎょくろうの栄華が楽しいか、土を巣にして、魔魅跳梁まみちょうりょうの世渡りが楽しいか、おれたちは、楽しみ競べをしてみる気なんだ。そこで、仕事の重宝に、てめえぐらいな童がひとり要り用なんだ。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)