“遣唐使”の読み方と例文
読み方割合
けんとうし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遣唐使けんとうしにしたがって、遠く中国に留学され、その地で真言の秘奥をきわめられると、『この三鈷さんこの落ちとどまるところが、わが宗旨をあげひろめる霊地である』
すでに遣唐使けんとうしこのかたは、東洋一環の交流もあって、いわば一帯水たいすいの、遠からぬ大陸であったものの、時運の暗合は、なにか偶然でないものを覚えしめるではないか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、日本からも、そのむかしは遣唐使けんとうしをのせた船が、頻りに、海を往来して、知識や物産を交易し、ほとんど、ふたつの国のあいだがらは、歯と唇のような関係であったということ。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)