遅疑おく)” の例文
旧字:遲疑
新九郎は、途中でふと千浪ではないかしらと遅疑おくしたが、音無瀬川おとなせがわへりへ出た時、川面の水明りでいよいよ彼女に間違いないことを知った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)