“追慕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ついぼ60.0%
つゐぼ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また彼らの人格、彼らの鑑賞力が、そんなにも追慕ついぼされるべきものであるかどうか。これらのことに対し私は大いに懐疑的なのである。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
×子の墓とった新しい石碑に対して追慕ついぼの感じは起らないで、石の下のかんの中でうじに喰われている死骸の醜さが胸に浮んだ。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
すゝめもなさずるものは日々ひゞうとしの俚諺ことわざもありをだにれば芳之助よしのすけ追慕つゐぼねんうすらぐは必定ひつぢやうなるべしこゝろながくとき
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
劉填りうてんいもうと陽王やうわうなり。陽王やうわうちうせられてのち追慕つゐぼ哀傷あいしやうしてやまひとなる。婦人ふじんこのやまひいにしへよりゆることかたし。とき殷※いんせんゑがく、就中なかんづくひとおもてうつすにちやうず。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)