“迂遠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うえん82.5%
うゑん8.8%
うと3.5%
まわりどお3.5%
まだる1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手段のために主要な意志の表示が不自由になり、迂遠うえんになり、あるいは晦渋かいじゅうになるようでは、決して最上の手段といわれないのです。
さういふところよんどころなくすて置いていつか分る時もあらうと茫然ばうぜん迂遠うゑんな区域にとどおいて、別段くるしみもいたしませんかつた。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
迂遠うといな。御家中で知らぬものはない位な話だぞ。——あの相木熊楠という男は、以前、東郷五郎左衛門に就いて北条流の軍学を学んでいたことがある』
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし当今の御婦人さま方にはそんな迂遠まわりどおいことをあそばす方は決してございますまい、ナニ惚れたとか腫れたとか思いますと直々じき/\に当って御覧なさる。
箆棒べらぼう迂遠まだるつけえうただな、みじけえのにねむつたくつちやあな」そばから惡口あくこういた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)