辻占売つじうらうり)” の例文
翁は銀座から駒込の家に帰る時、いつも最終の電車を尾張町の四辻か銀座三丁目の松屋前で待っている間、同じ停留場に立っている花売、辻占売つじうらうり、門附などと話をする。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ビイルを、がぶ、がぶ、飲みました。もともと博士は、お酒には、あまり強いほうでは、ございません。たちまち酩酊めいていいたしました。辻占売つじうらうりの女の子が、ビヤホールにはいって来ました。
愛と美について (新字新仮名) / 太宰治(著)