車匿しやのく)” の例文
悉達多は車匿しやのく馬轡ばひを執らしめ、ひそかに王城を後ろにした。が、彼の思弁癖はしばしば彼をメランコリアに沈ましめたと云ふことである。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)