よろ)” の例文
腰を放されて、泳ぐように陣幕とばりのうちへよろけ込んだ丑蔵は、相木熊楠の厳しい眉を仰ぐと、あわてて逃げかけた。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
運転台のやや高いところに取りつけてあった探照灯がピカリと首を動かすと、なるほど線路上にフワフワとよろめきながら東の方へ走っている二つの白い人影がクッキリ浮かび出ました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)