“起回”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おきかへ50.0%
おきかえ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思ひも懸けず宮の入来いりくるを見て、起回おきかへらんとせし彼の膝下ひざもとに、早くも女のまろび来て、立たんと為ればたもとを執り、なほひしと寄添ひて、物をも言はず泣伏したり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
呼べどさけべど、宮は返らず、老婢は居らず、貫一は阿修羅あしゆらの如くいかりて起ちしが、又たふれぬ。仆れしを漸く起回おきかへりて、忙々いそがはし四下あたりみまはせど、はや宮の影は在らず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「なぜなぜ。」とかれ起回おきかえれり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)