赤児ねんね)” の例文
旧字:赤兒
どうも実に赤児ねんねで、困り切ります、駄々ばかりねまして——でも英語だけは御蔭おかげさまで大変好きな模様で——近頃ではだいぶむずかしいものが読めるそうで
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「糸公か。あいつは、から赤児ねんねだね。しかし兄思いだよ。狐の袖無ちゃんちゃんを縫ってくれたり、なんかしてね。あいつは、あれで裁縫が上手なんだぜ。どうだ肱突ひじつきでもこしらえてもらってやろうか」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)