“貫目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんめ53.3%
くわんめ20.0%
がんめ13.3%
おもみ6.7%
めかた6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さしたる貫目かんめも持ちあわさぬくせに、なにかにつけて差し出で、おしつけがましく取り仕切る癖があるのは、勘弁なりかねる。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それは粗相をした延宝で、小便ししがしたくなつても、じつと坐を立たないで、その儘袴のなかにもらしてそ知らぬ顔をしてゐたところに、たしかに五十四郡の太守たる貫目くわんめがある。
わたくしたちはそれをみぎわまでって行ってあらいそれからそっと新聞紙につつみました。大きなのは三貫目がんめもあったでしょう。掘り取るのがんであのあらところからんで行くものもありました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
つぶし是は滅法界めつぱふかいに重き御品なり先生此御杖このおつゑ何程いかほど貫目おもみ候やら私し共には勿々なか/\持上らずと云ければ後藤は打笑ひいな多寡たくわの知たる鐵の延棒のべほう某しがつゑの代りについ歩行あるくしな目方は十二三貫目も有べし途中にて惡漢わるものなどに出會いであひし時には切よりも此棒にて打偃うちのめすが宜しと云つゝ片手にて是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「恋の貫目めかたでございますもの。わっしのほうがなお重い!」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)