護謨合羽ゴムがっぱ)” の例文
三人はこの頃の天気を恐れてみんな護謨合羽ゴムがっぱを用意していた。けれどもそれがいざ役に立つとなるとけっしてうれしい顔はしなかった。
初秋の一日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
家へ帰って護謨合羽ゴムがっぱを脱ぐと、肩当かたあての裏側がいつのにかれて、電灯の光につゆのような光を投げ返した。不思議だからまた羽織を脱ぐと、同じ場所が大きく二カ所ほど汗で染め抜かれていた。
三山居士 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)