詩韻含英しゐんがんえい)” の例文
誰か瓦斯ガスにほひの中にシヤベルの泥をすくひ上げてゐる。誰か、——ではない。まるまると肥つた紳士が一人ひとり、「詩韻含英しゐんがんえい」を拡げながら、いまだに春宵しゆんせうの詩を考へてゐる。……(昭和二・二・五)
春の夜は (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)