“見捨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みす73.2%
みすて26.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すみなれたはやしや、やまや、かわや、野原のはら見捨みすて、らぬ他国たこくることは、これらの小鳥ことりにとっても、冒険ぼうけんにちがいなかったからです。
ふるさと (新字新仮名) / 小川未明(著)
来たら留めて置いてくれとのはがきに接した時、いさゝか不審に思いは思いながら、まさか彼がせい見捨みすてようとは思わなかった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
見捨みすてたと云かどがあるゆゑ道具だうぐ衣類いるゐは云までもなく百兩の持參金ぢさんきんはとても返す氣遣きづかひなしと思ふゆゑそれそんをしてもかまはぬが何分なにぶん離縁状りえんじやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ああしかるか、しからば余の失敗せしは必しも余の罪にあらず、また神の余を見捨みすて賜いし証拠にあらず、また余の奮励祈祷の無益なるを示すにあらざるなり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)