見当あたり)” の例文
旧字:見當
停車場側ていしやぢやうわきに立つて車を待つ間、夫人はお鶴の前に近く居ながら、病院のあるといふ場処を大凡おほよその想像で見当あたりを附けて見た。二筋の細い道が左右にあつた。
灯火 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
家を護る土公神はというと、春は竈、夏は門、秋はいど、冬は庭にありというから、夏から秋口へ向うこのごろのこと、まず門と井戸とに見当あたりをつけておきたい。
「親分、見当あたりは?」