西大寺さいだいじ)” の例文
西大寺さいだいじ十二天のうちの水天は、初めて見たときの印象がよかったので、この日もかなり楽しみにしていたが、いよいよ壁にかけられてみると
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
奈良へ行って見ると興福寺とか東大寺とか西大寺さいだいじとかまた法隆寺とか、古き都のあとで、しかも仏法が初めて隆盛を極めた時代の名残なごりが沢山残っている。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
が、道がいつか川と分かれて、ひとりでに西大寺さいだいじ駅に出たので、もうこれまでと思い切って、奈良行の切符を買ったが、ふいと気がかわって郡山行の電車に乗り、西の京で下りた。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「早い訳じゃ。今朝こんちょう西大寺さいだいじを出立したばかりで」
備前天一坊 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
東の方が少し静かになって来たかと思うと、今度はまた西の方で唐招提寺とうしょうだいじ西大寺さいだいじ西隆寺さいりゅうじなどの造営がはじまる。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)