袴腰峠はかまこしとうげ)” の例文
越中の袴腰峠はかまこしとうげ、黒部山の原始林の中では、ともに六月初めの雨の日に、まだ融けきらぬ残雪が塵をかぶって、路の傍にうずたかく積んでいた。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)