“蝦茶”の読み方と例文
読み方割合
えびちゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じ文学士河野英吉の親友で、待合では世話になり、学校では世話をする(蝦茶えびちゃ緋縮緬ひぢりめんの交換だ。)と主税が憤った一人である。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
誰もいないと思った階段の下から、ヌッと坊主頭ぼうずあたまが出た。しばらくすると、全身を現した。襟章えりしょう蝦茶えびちゃの、通信員である一等兵の服装だった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それから間もなく女学生が紅い袴を穿き、ついで蝦茶えびちゃの袴がある期間流行して、どのくらい青年の心をひきつけたか知れぬが、そのころはまだそれが、なかった。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)