折ふし何処からか立ち帰って来た蜂須賀彦右衛門はちすかひこえもんを見ると、彼と堀秀政だけを伴って、陣中の居室としている書院へ移っていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蜂須賀彦右衛門はちすかひこえもん堀尾茂助ほりおもすけや、福島市松、加藤虎之助などの小姓たちまでが、相次いで、そこから四方へ出て行った。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蜂須賀彦右衛門はちすかひこえもん、弟又十郎、梶田隼人かじたはやと、佐屋桑十くわじゅう、稲田大炊おおい、青山新七などの、かつての小六党の人たち。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蜂須賀彦右衛門はちすかひこえもん生駒甚助いこまじんすけ、加藤作内、増田仁右衛門、すこし若い家士のうちには、彦右衛門の子、父の名をついだ小六家政いえまさ大谷平馬吉継おおたにへいまよしつぐ一柳市助ひとつやなぎいちすけ木下勘解由きのしたかげゆ小西弥九郎こにしやくろう
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が平常はお味方の中にいることも少ない隠密組おんみつぐみに籍をおいておりますので、或いはそちらではお覚えがないかも知れませぬ。蜂須賀彦右衛門はちすかひこえもんおいにあたる者で、渡辺天蔵わたなべてんぞうと申します。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)