蜀道しょくどう)” の例文
蜀道しょくどうは天下の嶮岨けんそとうけたまわる。都まで来るには、ひとかたならぬご辛苦だったでしょう」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、江越ごうえつの境は、雪、蜀道しょくどうの如きものがある。兵も輜重しちょうも越えられたものではない。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蜀道しょくどう嶮岨けんそは、事実、誰がその責任者に当っても、克服することのできない自然的条件であり、加うるに、蜀廷の朝臣には、孔明のほかに孔明なく、外征久しきにわたるあいだには
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)