“蚊蚋”の読み方と例文
読み方割合
かぶゆ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういえば、密林のはずれにあるマヌイエマの部落で、“Kungoクンゴー”といっている蚊蚋かぶゆの大群が、まさにクンゴーのごとく濛々もうもうと立ちこめている。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
蚊遣というものの起原は知らぬが、蚊蚋かぶゆの類が煙を厭うところから用いはじめたとすれば、蚊遣専用のものが発明される以前にも、あらゆる煙が試みられたに相違ない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
横三十マイルにもひろがる悪魔の尿溜ムラムブウェジの上空をぎっしりと埋めて、おそろしい蚊蚋かぶゆの大群が群れているのです。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)