“蘿蔔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいこん50.0%
すずしろ16.7%
だいこ16.7%
らふく16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
灯のせいもあるであろうが、顔色は黄疸ではないかと思われるほど真ッ黄色だった。鼻は細根の乾し蘿蔔だいこんを思わせるように、痩せて乾枯ひからびていた。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
やがて、数種の行器ほかいが若者の前に運ばれた。その中には、野老ところ蘿蔔すずしろ朱実あけみと粟とがはいっていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
古風作者こふうさくしゃかきそうな話し、味噌越みそこし提げて買物あるきせしあのおたつが雲の上人うえびと岩沼いわぬま子爵ししゃくさま愛娘まなむすめきいて吉兵衛仰天し、さてこそ神も仏も御座る世じゃ、因果覿面てきめん地ならしのよい所に蘿蔔だいこは太りて
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかのみならず、大根の文字は俗なるゆえ、これに代るに蘿蔔らふくの字を用いんという者あり。
小学教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)