“薄陽”の読み方と例文
読み方割合
うすび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄陽うすびの射した天気だつたが、馬鹿に風の強い日だつた。電車の中も、硝子はあらかたこはれてゐたので、氷の室が走つてゐるやうに寒かつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
遅々ちちとしてヨンヌの平野をのたくりゆくうち、ようやく正午ひる近く、サンの町の教会の尖塔が、向うの丘の薄陽うすびの中に浮びあがって見えるところまで辿り着いた。
十二月の初旬のころでところどころ薄陽うすびしている陰気な空から、ちらりちらり雪花ゆきが落ちて来た。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)