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落葉木
読み方 | 割合 |
らくえふぼく | 66.7% |
らくようぼく | 33.3% |
君が
御名得し
祐の井の、
井のほとりの
常磐木や、
落葉木の
若葉して、
青葉となりて、
落葉して、
年また年と
空宮に年は
遷りぬ
四十五。
烈しい
西風が
目に
見えぬ
大きな
塊をごうつと
打ちつけては
又ごうつと
打ちつけて
皆痩こけた
落葉木の
林を一
日苛め
通した。
木の
枝は
時々ひう/\と
悲痛の
響を
立てゝ
泣いた。
落葉木は若葉から漸次青葉になり、
杉松樫などの常緑木が古葉を
落し落して最後の
衣更をする。田は
紫雲英の花ざかり。林には金蘭銀蘭の花が咲く。
例令遠山は雪であろうとも、武蔵野の霜や氷は厚かろうとも、
落葉木は皆
裸で松の
緑は黄ばみ杉の緑は
鳶色に
焦げて居ようとも、
秩父颪は寒かろうとも、雲雀が鳴いて居る。