“草根木皮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうこんもくひ50.0%
さうこんぼくひ16.7%
さうこんもくひ16.7%
そうこんぼくひ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唐の草根木皮そうこんもくひの一種を意味していたものか、あるいはたんに卑俗な発音語に過ぎなかったものか、そこらは彦兵衛自身もしかとはきめていないようだった。
「馬鹿! おれは醫者の樣な草根木皮さうこんぼくひで左右出來る人間ぢやア無い。」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
古めかしいはりには一杯に草根木皮さうこんもくひの袋をブラさげ、壁際に幾つかの百味箪笥ひやくみだんす馥郁ふくいくたる間を拔けて、大唐紙を二度ほど開けると、南向きの八疊、眞ん中に床を敷いて
「われ六、七歳のころより好みくひて、八十歳まで無病なるはこの霊薬の効験にして、草根木皮そうこんぼくひのおよぶ所にあらず」
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)