茶筌髪ちゃせんがみ)” の例文
由緒よしある者の果てであろうことは、刀剣類に眼が肥えているのでも知れるし、茶筌髪ちゃせんがみのせいか、槍はさびても名はさびぬ、そういったような風格が閑山のどこかに漂っている。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
屏風の面には片耳のない茶筌髪ちゃせんがみの首が大きな影を落し、それをうしろに背負っている主の顔は、光線の加減で兎唇のところが洞穴のようにくぼんで見え、あたりに鬼気を発散して