若郎女わかいらつめ)” の例文
これより後、大后とよあかりしたまはむとして、御綱栢みつながしはを採りに、木の國に幸でましし間に、天皇、八田やた若郎女わかいらつめひましき。
皇后は若郎女わかいらつめのことをお考えになればなるほどおくやしくて、そのお腹立はらだちまぎれに、港へおつけにならないで、ずんずん船を堀江ほりえへお入れになり
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
また日向ひむか美波迦斯毘賣みはかしびめに娶ひて、生みませる御子、豐國別とよくにわけの王。また伊那毘いなび大郎女おほいらつめの弟、伊那毘の若郎女わかいらつめに娶ひて、生みませる御子、眞若まわかの王、次に日子人ひこひと大兄おほえの王。
天皇、八田やた若郎女わかいらつめに戀ひたまひて、御歌を遣したまひき。その御歌