“若年者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゃくねんもの71.4%
じやくねんもの28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ところがね、道庵先生、その鈴木千七郎殿が、家老には家老でございますが、その時ようやく十七歳の若年者じゃくねんものでございました」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
こっちを若年者じゃくねんものと見て、真理でもないことを、まことらしく説いて、けむに巻いて帰してやったなどと、後で笑っているという手もないとは限らない——
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
願度依て推參致せりとの言葉の端々はし/″\いまだ十五歳の若年者じやくねんものには怪敷あやしく思へども又名奉行大岡樣の御吟味に間違まちがひのあるべき樣なし由無事よしなきことを訴へ其許迄そのもとまで御咎おとがめ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彦三郎 もし、心ばかりははやつても、わたくしは若年者じやくねんもの、殊に御當地の勝手は知れず、なんとも致方がござりません。おまへ樣によい御分別はござりますまいか。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)