苛立いらだた)” の例文
不思議な苛立いらだたしさと、夢のようなあこがれと、機会を掴もうとする、不思議な焦躁をさえ感ずる仲になって居たのです。
銭形平次捕物控:245 春宵 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
突然相手に云いようのない苛立いらだたしさを感じ出すと共に、今までの自分の遣り方にもはげしく後悔しはじめた。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
又、彼には僕を苛立いらだたしめる何かがある。僕には、僕をも含むそれら一切の中に何となく滑稽なもののあるのを感じてゐた。僕はそれを嘲つてやりたい氣持を持つた。
南方 (旧字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
苛立いらだたしい都会人のことでもない。
私の果樹園 (新字新仮名) / 三木清(著)