“芹川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せりかわ75.0%
せりかは25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武家物語の重兵衛じゅうべえの役は、芹川せりかわでなくちゃだめだ、と斎藤氏が言うようになったら、うれしいだろうな。いや、甘い空想にふけっている場合ではない。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
小説の芹川せりかわの大将が女一の宮を恋して秋の日の夕方に思いびて家から出て行くところをいた絵はよく自身の心持ちが写されているように思われる薫であった。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
梅陽軒は空僧院くうそうゐんである。「幽寺無僧住。随縁暫寄身。」院は竹林ちくりんの中にある。「蘿纏留半壁。竹邃絶比隣。」そして門前をば大井川の支流芹川せりかはが流れ過ぎ、水を隔てて嵐山の櫟谷いちだにを望み見る。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)