色調トオン)” の例文
……で、そのアスパラガスを描かんとするや、先づその全體の色調トオンを述べます。それから、徐々にその穗先の細かなニュアンスに移つて行きます。
プルウストの文体について (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
耳に聴くところの刻々の幻象イメエジは、韻律的に、舞台の物語を運んで行くのであるが、この韻律は、戯曲の制約が作者の想像と感覚を弾ませつつ生じるので、作品に一定の色調トオン
演劇論の一方向 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
最も適切な全体的色調トオンと、必要な傍線(アンダアライン)を加へることである。
近代劇論 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)