舞踏バレー)” の例文
われはかくして、舞踏バレーの一場ありて、君出るオペラと云へば、聞くべき音楽の一節をだも聞く事能はずなりぬ。
舞姫 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
凡そ微妙なる感能の極度を動す舞踏バレーの曲につれ、君は爪先立ちて、鳥の如くに舞台を飛び廻り、曲の一節毎に、裾を蹴つて足を上げ、手をかざして両の脇を伺はしむ。
舞姫 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
及びもつかぬわが望みの果敢はかなさを悲しみぬ。ワルキールの夜には、(ワグナーのかたくなゝる事よ)舞踏バレーなければ、われは徒に、ソプラノの姿より数多き女戦士の一人一人を見まもりぬ。
舞姫 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)