“臘虎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らっこ77.8%
らつこ11.1%
ラッコ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祖父の灌園は総髪に臘虎らっこ帽、黄八丈に藤色の拝領羽織、鉄色献上の帯、インデン銀煙管ぎせるの煙草入、白足袋に表付下駄
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
水産業は何樣どうである。貴重海獸の漁獲のみに力めて、保護に力めなかつた結果は、我が邦沿海に、臘虎らつこ膃肭臍おつとせいの乏少を來したでは無いか。即ち惜福の工夫無きために福を竭して終つたのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「やあ! 難船だ、漂流だ!」と時化しけにあった臘虎ラッコ船の船長のように、筏の上、地駄婆駄じたばたとうろたえ廻ったが、いかにせん、筏はキャンヌの岸を離れることすでに四粁いちり余り