ひも)” の例文
我之をひもどきてさながら永年相見ざりし骨肉の兄に逢ひたる様の心地したり。この書を読みて俄かに往時の恋しさ堪へがたく、漸やく探し出したる少年時代の歌稿文稿またこの机上にうづたかく積まる。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)