縞馬しまうま)” の例文
コン吉がこの朝暁あさあけに、風邪をひいた縞馬しまうまのように、しきりにくさめをしながら、気の早い海水浴を決死の覚悟で企てようとするゆえんは、この島の鳥貝なるものは
縞馬しまうまの刑事は、向こうへすたすたといってしまった。後に貫一は、忌々いまいましげに舌打をした。
お前の体は縞馬しまうまのようだといったら、ナオミは可笑おかしがって笑った。………
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ペン軸を身につけた豪猪やまあらしもついでに見に行ってやりたまえ。そのペン軸は、彼にとっても、彼の女友達にとっても、甚だ邪魔っけなしろものだ。縞馬しまうま、これはほかのすべての縞馬の透し絵の標本だ。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)