緞帳カーテン)” の例文
そして、ちょうどこの超頂点ウルトラクライマックスが、はっきりと三人の感覚的限界を示していたからであった。そこで法水は、この北方ゴート式悲劇に次幕の緞帳カーテンを上げた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「サア熊城君、終幕の緞帳カーテンを上げてくれ給え。恐らく今度の幕が、僕の戴冠式になるだろうからね」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それゆえ、ここでもし法水のりみずが、伸子の秤量しょうりょうを機会に転回を計ることが出来なかったあかつきには、恐らくあの暗黒凶悪な緞帳カーテンが、事件の終幕には犯人の手によって下されるであろう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)