網代編あじろあみ)” の例文
あるいはまた編むとか組むとかいうやり方ではなくして、網代編あじろあみの如き効果を、同じく鏝貼りで行うことが出来る。
樺細工の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
陸前の北と陸中の南とが主な区域のようでありますが、様々な布をまぜて組んであるので色も美しくかつその作り方も平組ひらぐみにしたり網代編あじろあみにしたりして変化を与えます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
亀子笊かめのこざる」と呼ぶものは、縁作ふちづくりが丁寧で、巾広く網代編あじろあみにし、所々をとうで抑えます。形といい作りといい笊の類では一等でしょう。町はずれには太鼓を売る店も見かけます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「じんべい」と呼ぶ鼻緒入はなおいり藁沓わらぐつや、「にぞ」と呼ぶがま製の帽子や、また「たす」といっている葡萄皮で網代編あじろあみにした背負袋や、いずれも民具として出来もよく形もよく、忘れ難いものであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)