“結目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むすびめ84.1%
ゆいめ6.8%
ゆはひめ2.3%
トックリ2.3%
ヌウ2.3%
ノット2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引摺り上げる時風呂敷の間から、その結目むすびめを解くにも及ばず、書物が五、六冊畳の上へくずれ出したので、わたしは無造作むぞうさ
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一時ひとしきり、芸者の数が有余ったため、隣家となりの平屋を出城にして、桔梗ききょう刈萱かるかや女郎花おみなえし、垣の結目ゆいめ玉章たまずさで、乱杙らんぐい逆茂木さかもぎ取廻し、本城のてすり青簾あおすだれは、枝葉の繁る二階を見せたが
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
例へば帽子を冠るにもリボンの結目ゆはひめを左にして冠るべきか右にして冠るべきか、その何方どちらかゞ正しければ、何方かゞ間違つてゐる。
些細なやうで重大な事 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
しかし元来、坑道に敷いてある炭車トロッコの軌条は、非常に粗末な凸凹でこぼこした物なので、連結機ケッチン鉄棒ピンが折れたり外れたり、又は索条ワイヤロープが、結目トックリの附根かられたりする事は余り珍らしくないのであった。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それからフォルムですが……これはパトウですわ。このフリ結目ヌウもおかしなくらい無意味でしょう。ところがこれが全体を
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「なあるほど、それをゴージアン・ノットと云うんだね。そうか。その結目ノットをアレキサンダーが面倒臭いって、刀を抜いて切っちまったんだね。うん、そうか」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)