“素木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらき80.0%
しろき20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かえしてくれないから、その代りに私が精根こめて彫った素木しらきの普賢菩薩、これは琢堂一代のうちでも、五本の指に折られる傑作だ。
(いつも葛織きびらおりの帽をかぶり、白木綿しろもめん白麻しろあさの着物をまとい、素木しらき輿こし、或いは四輪の車に乗って押されてあるいた)
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昨日、殿下の御休憩所に当てられた一室をその戸口から拝観すると、広い、素木しろきづくりの極めて質素なものであった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
素木しろきの黒ずんだの、五彩眼も綾なる、如来、地蔵、羅漢、あらゆる限りの大小種々の仏体が、惨ましくも腕を折られ、蓮座を割られ、砕かれ、削られて、上げ汐に打ち寄せられたように