“純白”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゆんぱく42.9%
まっしろ35.7%
まつしろ14.3%
じゅんぱく7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
温泉いでゆは、やがて一浴いちよくした。純白じゆんぱくいしたゝんで、色紙形しきしがたおほきたゝへて、かすかに青味あをみびたのが、はひると、さつ吹溢ふきこぼれてたまらしていさぎよい。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
朝霧淡くひとつひとつに露もちて、薄紫にしべ青く、純白まっしろの、蘂赤く、あわれに咲重なる木槿の花をば、継母はかゆに交ぜて食するなり。こは長寿ながいきする薬ぞとよ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「然うだ、那処に建つ!」う思つただけで、松太郎の目には、その、純白まつしろな、絵に見る城の様な、数知れぬ窓のある、巍然ぎぜんたる大殿堂が鮮かに浮んで来た。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
利助りすけ陶器とうき特徴とくちょうは、その繊細せんさい美妙びみょうかんじにありました。かれ薄手うすでな、純白じゅんぱく陶器とうきあい金粉きんぷんとで、花鳥かちょうや、動物どうぶつ精細せいさいえがくのにちょうじていたのであります。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)