“紋日”の読み方と例文
読み方割合
もんび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大抵のよい客はあしたの紋日もんびを約束して今夜は来ない。引け過ぎの廓はひっそりと沈んで、絹糸のような春雨は音もせずに軒を流れていた。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
親父は廓の遊び人で、紋日もんびとらという手のつけられないあぶれ者だが、死んだ母だけは、今も温かく甘く涙ぐましく、お綱の胸に残っている。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いくら来ても振って/\振り抜きますが、お客は来て来て来抜き、紋日もんびの仕舞い何やかやまで行届ゆきとゞかし、少しも厭らしい事を云わずに帰ります。