“米躑躅”の読み方と例文
読み方割合
こめつつじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずこの深山みやまにもある習いで、四季ともに花が絶えないので此の名が伝わったのでしょう。今は米躑躅こめつつじの細かい花が咲いていました。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
大概山に渇している人でも、此山頂に半時間も過せば満足を得るであろうと思う。頂上には多少岩などもあって、米躑躅こめつつじが叢生していた。
美ヶ原 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
岩から岩を伝わって、或時は美しい米躑躅こめつつじの花を蹈みしだいたり、或時は密生した石楠の枝に引き留められ、其花の香に酔わされたりなどして、険しい山稜を西に辿る。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)