簾屏風すだれびょうぶ)” の例文
氷が来た時分に、表から風の吹き通す茶の間の入口の、簾屏風すだれびょうぶの蔭にていた正雄も、やっと目を覚ましかけて来た。正雄はそのころ、叔父の知っている八重洲河岸やえすがしの洋服屋へ行っていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)