簪叉かんざし)” の例文
そして、立ち際に財布を調べて、荷箱をも開けて見たが、財布の中の金に異状はなかつたが、荷物の中の、くし簪叉かんざしはすつかりさらはれて、空つぽになつてゐた。——
(旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)