“箸箱”の読み方と例文
読み方割合
はしばこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にぎり向ふをきつと見詰たる手先にさは箸箱はしばこをばつかみながらに忌々いま/\しいと怒りの餘り打氣うつきもなくかたへ茫然ぼんやりすわりゐて獨言をば聞ゐたる和吉の天窓あたま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
となりにならんでいる女の子と、副食物おかず分配わけっこの相談までしてあったのに——机の上には、新らしい小さな箸箱はしばこ茶呑ちゃのみ茶碗が出ている——
捨吉は年少としわかな善どんの居る方へ行って、せめて箸箱はしばこの類を売ることを手伝おうとして見た。何処へ行っても、結局手の出しようがないように思った。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)