斎藤方の柱石といってもよい西美濃にしみのの三人衆——稲葉伊予守いなばいよのかみ安藤伊賀守あんどういがのかみ氏家常陸介うじいえひたちのすけの三名が、相伴あいともなって
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
という督戦とくせんのつもりで入れ、また町人百姓は、すべて自国の富財であるから、これも敵に利用されぬためという考えのもとに行われた策だったが、何ぞ計らん、この献策をなした稲葉伊予守いなばいよのかみ
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)