“稲村”の読み方と例文
読み方割合
いなむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江の島の聖天島しょうてんじま稲村いなむらヶ崎を底辺にする、正三角形の頂点でいかりをおろし、二時間ほどそこに停っていて、それからまたどこかへ行ってしまう。
キャラコさん:07 海の刷画 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
しかも、受けて立つ位置からみれば、北の山ノ内、仮粧坂の隘路、大手の浜道稲村いなむらさき、三方面どこも地の利は味方にある。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いつの間にか要太郎が見えなくなったと思うていると遥か向うの稲村いなむらの影から招いている。汗をふきふきついて行った。道の上で稲をいている。
鴫つき (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)