“私窩子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じごく44.4%
しくわし33.3%
しかし22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
使ひ彼女自身も赤い肩巻に格子縞の Basque といふ私窩子じごく型通りの服装をして彼女の唄の内容を芝居がゝりで補つたものだが
ダミア (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
だからこの私窩子しくわしのやうな女が会釈ゑしやくをした時、おれは相手をいやしむより先に、こちらも眼で笑ひながら、黙礼を返さずにはゐられなかつた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
当時東京市中の私窩子しかしたずね歩むに、本所立川の入口相生町あいおいちょうの埋立地に二階建の家五、六軒ありて夜は公然と御神燈をかかげてチヨイトチヨイトと客を呼びゐたり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)