砂糖壺さとうつぼ)” の例文
彼等は毎朝主人の食う麺麭パンの幾分に、砂糖をつけて食うのが例であるが、この日はちょうど砂糖壺さとうつぼたくの上に置かれてさじさえ添えてあった。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこで台所のすみに置いてある「鼠入ねずみいらず」の戸を音のしないようにそっとあけて見た。が、そこにもやはり何もなかった。いつもあるはずの砂糖壺さとうつぼすらも。