“眼路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めじ60.0%
めぢ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女の乗った渡舟はそれでもまだ眼路めじの果にあって、一つの黒い点になったかと思うと川すじが迂曲うきょくして、突然見えなくなってしまった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
青々とした高原が眼路めじの限りひらけている。そうして全身をあらわした藍色をした富士山が、庄三郎の眼前にそびえていた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
眼路めぢ眇茫べうばうとしてきはみ無く、樹蔭こかげも見えぬ大野おほのらや
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
二人巣籠すごもるこのほとり眼路めぢのかぎりはおしなべて
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)